World Trends
世界の動向
英リバプール大学Cooperグループの取り組み
“A mobile robotic chemist”
Benjamin Burger, Phillip M. Maffettone, Vladimir V. Gusev, Catherine M. Aitchison, Yang Bai, Xiaoyan Wang, Xiaobo Li, Ben M. Alston, Buyi Li, Rob Clowes, Nicola Rankin, Brandon Harris, Reiner Sebastian Sprick & Andrew I. Cooper
Nature 583, 7815 (2020).
Cooperグループでは、図のような実験室を自ら移動できるようなロボットアームを用いて人間が行っていた実験をロボットに置き換えた。本研究では、水から水素を生成する光触媒の性能の向上を目的として自律的に実験を行った。 このロボットは原料固体の計量、液体の分注、空気の除去、触媒反応の実行、収率の測定など様々な動作を自動で行い、8日間で688回の実験を自律的に行い、初期に配合した触媒の6倍以上の活性を持つ触媒を見出した。この実験数を人間が行うには、数か月かかると推定され、極めて高速に最適化を行うことが可能になった。【文責: 木村】
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